福岡県久留米市に本社を置くバイオベンチャー企業「株式会社ボナック」が、2月9日に福岡地方裁判所久留米支部に自己破産を申請し、倒産したことが報告されました。
2010年に設立されたこの企業は、遺伝情報に関連する核酸(RNAやDNA)の研究と医薬品の開発を中心に事業展開してきました。大手化学メーカーや大学などとの提携や共同研究を進め、事業を拡大していました。
しかし、2020年には福岡県などと共同で新型コロナウイルス感染症の治療薬の開発を始め、2021年にはAMEDの公募事業に採択され、3年半で50億円の資金支援を受けることになりました。
しかし、研究の効果が見込めなかったことから、AMEDの中間評価で開発の継続が難しいと判断され、資金繰りも悪化し、債務超過に陥りました。そのため、事業継続が困難と判断し、今回の破産申請に至ったようです。
負債総額は約15億円になる見込みです。
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