広島県尾道市西土堂町にある旅館「千光寺山荘」を運営する新千光寺山荘(同市西土堂町、資本金400万円、金尾高義社長)が、広島地裁尾道支部から破産手続きの開始決定を受けました。負債は2億5781万円です。
帝国データバンク福山支店によると、この旅館は千光寺山山頂付近の千光寺公園内に1962年に創業されました。瀬戸内海を一望できる景勝地として観光客や宴会需要を取り込み、ピーク時の2016~18年には年約2億8千万円の売り上げがありました。しかし、新たな宿泊施設との競合に加え、新型コロナウイルス感染拡大の影響で業績が悪化しました。22年3月期の売上高は約1億5千万円に減少しています。
瀬戸内地方の金融機関などでつくる瀬戸内ブランドコーポレーション(SBC、広島市中区)が再生事業に取り組むため、新たに子会社を設立し、旅館の土地と建物を取得しています。
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