加藤建設が事業停止。自己破産申請の準備、負債10億超

帝国データバンクによると、加藤建設（静岡市）が2月29日に事業停止し、自己破産申請の準備に入ったことが分かりました。負債額は2023年9月末時点で約10億2800万円ですが、その後の変動も考慮されています。

同社は、学校や金融機関、官公庁施設、老人福祉施設、マンションなどの建設工事を行っていました。その後、公共事業予算の削減により、2003年から老人福祉事業に参入しました。老人福祉施設の運営に加えて、グループホームやデイサービスを展開し、静岡市内に複数の施設を所有していました。2014年9月期には年間売上高約10億9900万円を達成していました。

老人福祉事業は順調に推移していましたが、建築工事の受注が減少しており、2022年9月期の売上高は約6億7700万円にまで落ち込んでいました。2024年9月期に入ってからも、建築工事の受注環境がさらに悪化し、事業の将来に不透明感が高まりました。